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皆さまには、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素より当組合に対し、格別のご愛顧とお引立てを賜りまして、誠にありがとうございます。
令和5年度の国内経済は、大企業を中心とした好調な企業業績や雇用・所得環境の改善に支えられ、緩やかな回復が続きました。一方足もとでは、コロナ禍からの経済活動正常化の動きに一服感も見られ、物価上昇が消費や設備投資の重石となりつつあります。 道内経済については、インバウンド需要の回復等を背景に観光関連消費は堅調を維持するも、深刻化する人手不足や原材料・エネルギー価格等の高騰が逆風となり、とりわけ、コストの大幅な増加を価格等に転嫁することが困難な中小企業・小規模事業者にとっては厳しい経営環境が続いております。 金融市場においては、積極的な金融引き締めを続けてきた主要国中央銀行が先行きの利下げを示唆する動きも見られる中、国内では本年3月、日本銀行が11年に及ぶ異次元金融緩和政策の解除を決定。市場機能の回復などが期待される一方で、今後の実体経済においても賃金と物価が相乗的に上昇する環境が広く安定的に実現していくかは依然不透明な状況にあります。
このような金融経済環境の下、当組合は地域に根ざした経営に徹し、特に融資を通じた組合員の皆様の事業価値の拡大に努めてまいりました結果、期末預金残高は2,100億円(譲渡性預金を含む)、期末貸出金残高は1,587億円となり、堅実な業績を収めることができました。 これも偏に、皆さまの暖かいご支援によるものと深く感謝申し上げます。
令和6年度におきましては、原材料・エネルギー価格等の高騰に加え、人手不足や後継者難等により厳しい環境に置かれた地域事業者に対し、積極的な資金供給や自助努力の支援に取り組むことで、地域経済への貢献に努めてまいります。 また、組合経営の根幹である人的資本への積極的かつ継続的な投資によって、職員一人ひとりのモチベーションやバイタリティ向上を通したキャリアプランニング能力の醸成を図り、働き甲斐のある職場づくりを推進してまいります。
今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。