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理事長挨拶

理事長ご挨拶

写真:理事長 渡辺 欣也
理事長 渡辺 欣也

 皆さまには、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
 平素より当組合に対し、格別のご愛顧とお引立てを賜りまして、誠にありがとうございます。

 令和4年度の国内経済は、新型コロナウイルス感染症による影響緩和に伴い、持ち直しの動きが続いたものの、一部には足踏み感もみられました。行動制限の解除などによる社会経済活動の正常化が進みつつある中、消費や雇用情勢は緩やかな回復基調が続きました。
 一方足もとでは、長引く供給制約の影響による物価上昇が企業収益や家計の実質所得を圧迫し、景気回復の重荷となりつつあります。
 道内経済については、水際対策の緩和や観光需要喚起策などがサービス消費を後押しするものの、原材料価格の高騰や人手不足の深刻化などを背景に、とりわけ中小企業・小規模事業者を取り巻く環境は依然として厳しい状況が続いております。
 金融市場においては、主要国中央銀行がインフレ抑制のため金融政策正常化を進める中、国内では日本銀行新総裁による金融緩和政策からの出口戦略も意識されるなど、先行きは極めて不透明な状況にあります。特に金融機関にとっては、市場リスクの顕在化や信用コストの増加などを通じて、今後も厳しい収益環境が続くことが見込まれます。

 このような金融経済環境の下、当組合は地域に根ざした経営に徹し、特に融資を通じた組合員の皆様の事業価値の拡大に努めてまいりました結果、期末預金残高は2,091億円(譲渡性預金を含む)、期末貸出金残高は1,531億円となり、堅実な業績を収めることができました。
 これも偏に、皆さまの暖かいご支援によるものと深く感謝申し上げます。

 令和5年度におきましては、ポストコロナに向けた新たな局面を迎える中、債務の返済や資金繰りに苦慮する地域事業者に対し、事業継続に向けた柔軟な資金繰り支援を進めることとあわせ、その先の成長を後押しする積極的な資金供給に取り組むことで、地域経済への貢献に努めてまいります。
 また、組合経営の根幹である人的資本への積極的かつ継続的な投資を通じて、職員一人ひとりが最大限の能力を発揮できる環境作り、働き甲斐のある職場作りを推進してまいります。

 今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。